「アズのいえ」SDGs宣言

障がい者グループホーム「アズのいえ」は運営を通じて、誰もが安心して暮らせる住環境を提供する社会課題解決型の事業を展開しています。当社は、空き家の利活用や就労支援、地域雇用の創出などを通じて、複数のSDGs(持続可能な開発目標)に貢献しており、今後の事業拡大にあたっても、持続可能性と社会的価値を軸に取り組みを強化していきます。

当社のグループホームは36524時間体制で支援員を常駐させ、利用者の心身の健康を守る環境を整えています。利用者は知的・精神・発達障がいなど多様な障がい特性を有しており、日常生活におけるサポートが不可欠です。職員は食事・服薬管理の支援のみならず、社会生活に必要なスキル習得や就労移行支援なども行っており、利用者の生活の質(QOL)向上に直結する支援体制を構築しています。

 

当社では、空き家や空室となった住宅を改修し、障がい者向けグループホームとして再生しています。こうした取り組みにより、地域に点在する老朽化した住宅の利活用を進めると同時に、地域の景観維持や治安向上にもつながっています。空き家問題は全国的な社会課題ですが、当社は地域密着型の不動産活用と福祉事業を掛け合わせることで、持続可能なまちづくりのモデルを構築しています。

当社では幅広い年齢層やバックグラウンドを持つ人材の雇用に力を入れています。子育て中の主婦、介護が一段落したシニア、介護職未経験の方などが、自分の生活スタイルに合わせて働けるよう、シフト制や時短勤務の導入を積極的に推進しています。研修制度の充実と、安心して働き続けられる職場づくりによって、職員一人ひとりのやりがいや定着率の向上に繋がっており、結果として事業の安定化と地域経済の活性化にも寄与しています。

福祉施設の運営には継続的な資源利用が必要ですが、環境負荷を抑える工夫を日常業務に取り入れることで、環境と共生した福祉事業を実現しています。

これらのSDGsへの取り組みは、単なる社会貢献にとどまらず、事業の安定性や収益性を高める要素にもなっています。地域行政や福祉関係機関との強固な連携を基盤とした入居者の安定確保、職員の定着による業務効率化、空き家活用による初期コストの抑制といった面で、ビジネスモデルとしても高い持続可能性があります。こうした構造的な強みを持つ当社の事業は、金融機関にとっても長期的な安定収益が期待できる投資対象であり、SDGsの達成と地域社会への貢献の両立を果たすモデルケースといえます。

 

今後も「アズのいえ」は、地域の実情に即した事業展開を図りながら、SDGsを経営戦略に組み込んだ持続可能な社会の実現を目指してまいります。これらの活動は、地域社会の価値向上と金融機関にとっての信用評価の向上につながるものと確信しております。

生活保護受給者や年金生活者、非課税世帯など、一般的に入居が困難とされる層にも門戸を開いています。入居時に発生する敷金・礼金・保証人不要といった制度設計により、経済的に困窮する方にも平等な住まいの機会を提供しています。さらに、入居者の生活背景に配慮した柔軟な契約条件や、行政・医療機関・福祉施設との連携による継続支援体制を整えることで、「住まいの格差」や「地域での孤立」という課題の解消に取り組んでいます。